【コラム】心肺機能や持久力を身につけて「体の基礎」を作るには?(2)
こんにちは!
JMCの深野です。
またまたお久しぶりとなってしまいましたが💦
コラムの更新です^^!
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前回までのお話しはコチラ
★vol1 効果を出すための『7つの原則』とは?
★vol2 走るための体づくりってできている?
★vol3 走れば走るほどランニングは体によい!…わけではないのです!
★vol4 マラソン挑戦が決まったら!練習プランを立ててみよう!
★vol5 マラソンを走るための土台づくりは『走るための体づくり』!
★vol6 走るときの『基本姿勢』をマスターしよう!
★vol7 基本の姿勢では『正しく胸を開く』ことも大事!
★vol8 「腰高フォーム」で走る意味って?
★vol9 心肺機能や持久力を身につけて「体の基礎」を作るには?(1)
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前回vol9では、
心肺機能や持久力を身につけて「体の基礎」を作るには?
というお話しでしたね!
心肺機能や持久力を身につけるためには、
やはり継続して歩いたり、走ったりする練習が欠かせません!
その時に重要なカギを握るのが
運動の【強度】です。
強度が低すぎると、効果が得られなかったり、
強度が高すぎるとケガのリスクも高まり、トレーニングを続けることも難しくなってしまいます。
自分の体力に応じて、
そして目的にあった”強度の設定”をしてトレーニングを行うことが大切です。
ランニングのような有酸素運動の場合、
強度の設定に自覚的運動強度(RPE)(自分の感覚)や心拍数(心拍予備量)がひとつの指標に。
どうしても走っていると、
1キロ●分、というペースにとらわれてしまいがちです。
もちろん、1キロを●分で走る、というペースも大事ではあるのですが、
体力の違うAさんとBさんでは
同じ1キロ●分でも、強度が異なり、得られる効果も異なってきます。
自分にとって、そのペースが
どれくらいの強度にあたるのか?ということを知ることや
自分が今日行う練習の目的を明確にして、
強度の設定を行う、ということは
実はとっても大切なことなんです!
今回は
自覚的運動強度と心拍数から
運動強度とトレーニングの効果についてみていきましょう!
▶自覚的運動強度(RPE)主観的な「きつさ」を目安にする
きつさの度合い | RPE | 心拍数の目安 |
限界 | 20 | 200 |
非常にきつい | 19 | 190~180 |
18 | ||
かなりきつい | 17 | 170~160 |
16 | ||
きつい | 15 | 150~140 |
14 | ||
ややきつい | 13 | 130~120 |
12 | ||
楽である | 11 | 110~100 |
10 | ||
かなり楽である | 9 | 90~80 |
8 | ||
非常に楽である | 7 | 70~60 |
6 |
▶目標心拍数を目安にする
*最大心拍数=220-年齢
*心拍予備量=最大心拍数-安静時心拍数
目標心拍数=(最大心拍数-安静時心拍数)×目標強度+安静時心拍数
運動強度 | 状態 | 効果 |
50~60% | 息を切らさずに会話ができる | 基礎体力づくり 健康運動 脂肪燃焼 |
60~70% | 心地よいペースだが やや会話がキツイ |
有酸素運動の基礎 脂肪燃焼効果の向上 |
70~80% | ややキツイ強度 マラソンペース |
持久力の向上 心肺機能の向上 |
80~90% | かなりキツイ強度で息があがる | スピード能力の向上 |
90~100% | ほぼ全力で呼吸に余裕がない | 最大酸素摂取量の向上 |
⇒例えば…
✓年齢:40歳
✓安静時心拍数:55(起床後すぐの心拍数)
✓トレーニングの目的=基礎体力作り⇒運動強度50~60%
*最大心拍数≒220-40=180
☞目標心拍数(運動強度50%)=(180-55)×50%+55=117.5
☞目標心拍数(運動強度60%)=(180-55)×60%+55=130
【基礎体力作り】を目的としたトレーニングを行う場合は、
心拍数が117~130くらいになるようなペースを設定して行うと
目的にあった適切な運動強度で行うことができる、ということ!
(この強度で行った場合の自分自身の感覚の目安が、息を切らずに会話ができる、くらい!)
ランニングを始めたばかり、これまで運動習慣のなかった方の場合は、
運動強度50~60% ご自身の感覚だと『楽だな~』というペースで
まずは30分、目標は1時間!継続して体を動かし続けることで
基礎体力作りや効率よく脂肪を燃やす力が身につきます。
すでに走る習慣のある方も、
基礎作り・トレーニング期の初期で『走るための体の基盤』を作る”量の練習”を行う期間は、
やはり運動強度50~60%、もしくは~70%くらいの強度を目安にして、
楽だなというペースから、続けているとちょっとキツイかな、
という強度で、量…つまり、長い時間体を動かし続ける練習を行います。
すでに走る習慣もあり、ある程度体力のついている方なら
1時間以上、90分、120分…と走るボリュームを増やしてみましょう。
運動強度は、ご自身の感覚でも判断できますが、
『心拍数計』などもうまく利用すると、
主観だけでなく”客観的”に確認しながら行うことができるので、より便利☺!
(時計に心拍数を測定できる機能がついたものもかなり増えました^^ゞ)
キロ●分、だけでなく、
ご自身の感覚や「心拍数」も目安にしながら、
基礎作りの今の時期は、ぜひ量(時間)を積むトレーニングで
心肺機能や持久力の”基礎”をしっかり身につけていきましょう✊✊
更新日:2021年12月23日(木)
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